親知らずの抜歯|腫れや痛みの不安も相談できる八王子駅の歯医者
菅野 岳志 院長
親知らずの抜歯となると、
「腫れや痛みが心配」
「横向きに生えているらしくて不安」
など、不安を感じる方もいらっしゃることでしょう。
だからこそ、安心するためにも、親知らずをなぜ抜歯する必要があるのか、抜歯後はどのくらい腫れるのか、どんな検査や流れで進むのかなどを事前に知っておけるとよいですね。
また、親知らずは必ずしも抜歯する必要があるのかについても気になるところでしょう。
今回は、親知らずの抜歯について、「よくある質問」にお答えします。
親知らずの抜歯でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで参考になさっていただけましたら幸いです。

岩手県立大船渡高等学校
日本大学松戸歯学部
日本大学松戸歯学部附属病院臨床研修医修了
日本大学大学院松戸歯学部歯学研究科組織学専攻修了
医院名:かんのデンタルオフィス
所在地: 〒192-0073
東京都八王子市寺町46 ラグゼナ八王子寺町 1F
親知らずの抜歯は必要?|状態によって判断が変わります

親知らずは、生えてきたからといって、必ずしもすべてを抜く必要はありません。
問題なくまっすぐ生え、きちんと噛み合い、清掃もしっかりできている場合は、しばらくそのまま様子をみる「経過観察」となることもあります。
一方で、次のようなケースでは、抜歯を検討したほうがよい場合があります。
・親知らずの周囲が繰り返し腫れる、痛む
・歯ぐきの中に一部だけ埋まっている
・横向き(埋伏)に生えている
・手前の歯に悪影響が出ている
これらは、智歯周囲炎(ちししゅういえん)という親知らずの周りの歯ぐきに起きる炎症や、むし歯・歯周病のきっかけになりやすい状態です。
親知らずが生えてきたら必ず抜くわけではなく、親知らずが現在どのような状態なのかを見極めたうえで判断することが大切です。
親知らずとはどんな歯?|第3大臼歯や智歯とも呼ばれます

親知らずは、歯科用語では第3大臼歯(だいさんだいきゅうし)、または智歯(ちし)と呼ばれます。
一般的に、10代後半~20代前半に生えてくることが多く、永久歯の中で最後に登場する歯です。
親知らずが問題を起こしやすい理由は、簡単に言うと、「まっすぐ生えてくる場所が足りなくなることが多い」からです。
親知らずが本来生えてくるべき歯列の最奥は、もともとスペースが限られています。
そこへ後から親知らずが萌出してくるため、
・骨の中に埋まったまま出てこない
・横向きや斜めに生えてくる
といった埋伏歯(まいふくし)や位置異常の状態になりやすいとされています。
さらに親知らずは、一番奥にあるため、歯ブラシの毛先が届きにくいのも特徴です。
そのため、毎日きちんと磨いているつもりでも、どうしても磨き残しが生じてしまい、むし歯や歯周病を引き起こしやすくなるのです。
この状況が続くと、親知らずだけでなく、手前の奥歯(第二大臼歯)にも影響が及んできます。
横向き(埋伏歯)の親知らずはなぜトラブルになりやすい?

まっすぐに生えず、横向きに生えてきた埋伏歯と呼ばれる親知らずは、トラブルを引き起こしやすいのが特徴です。
横向き(埋伏歯)の親知らずは、歯ぐきの中に一部または全部が埋まっています。
このタイプは、歯と歯ぐきの間に細菌が入り込みやすく、炎症が起こりやすいのです。
特に、智歯周囲炎のリスクが高いことで知られています。
智歯周囲炎は、親知らずの周囲の歯ぐきが腫れて強い痛みを伴う炎症で、状態によっては、
・口が開けにくい
・頬まで腫れてきたように感じる
・飲み込みにくい、食事がつらい
といった症状が出ることがあります。
炎症が進むと腫れや口の開けにくさが出ることがありますので、早めに受診しましょう。
多忙のため、「痛みがあるけれど、数日様子を見れば引くかも?」と思ってしまうことがあるかもしれません。
ですが、智歯周囲炎は、体調(睡眠不足や疲れなど)をきっかけに急に悪化することもあります。
腫れが強くなっていく、痛みが増していくと感じたときは、早めに歯医者で診察を受けることが大切です。
親知らずを抜いたあとの腫れや痛みはどのくらい続く?

抜歯と聞くと、「痛そう」と不安に感じる方も多いかもしれません。
実際には、抜歯中は麻酔がしっかり効いているため、処置中の痛みはほぼ抑えられます。
ただし、麻酔が切れたあとに、痛みや腫れが出ることがあります。
親知らずの抜歯後の症状については、次のような目安が示されています。
・腫れや痛みは抜歯後1~2日がピーク
・多くは1週間~10日後にはおさまる
腫れ方には個人差がありますが、抜歯後に腫れることがあっても、それが処置の失敗というわけではありません。
親知らずは、状況によっては歯ぐきを切開したり、骨を少し調整したり、歯を分割して取り出したりする場合があります。
身体にとっては手術と同様の刺激となるため、術後に腫れが出るのは自然な反応ともいえるのです。
また、同じ「親知らずの抜歯」でも、腫れやすさには個人差があります。
埋まっている部分が多い場合や、炎症を繰り返してきたケースでは、抜歯後にも腫れやすいことがわかっています。
親知らずの抜歯はどんな流れで進む?|当日のイメージを持つことで不安を軽減

歯科治療中、「何をされるのかわからない」ことが、いちばん不安を大きくするのではないでしょうか。
そこで、親知らずの抜歯の一般的な流れをお伝えします(実際の手順は、状態によって変わることがあります)。
1.診察|まずは「困っていること」をお話しください
痛みがあるのか、腫れがあるのか、いつから続いているのか、「この話をしたら迷惑かな」と思わず、気になることをそのまま伝えていただいて大丈夫です。
親知らずは患者さんによって症状の幅が大きいため、最初の情報共有がとても大切になります。
2.検査|レントゲンや歯科用CTで位置を確認します
親知らずがまっすぐか、横向き(埋伏)の状態か、手前の歯に影響が出ていないか。下顎の場合は特に、下歯槽神経との位置関係をしっかりと把握することが重要になります。
横向き(埋伏)の親知らずでは、CT(歯科用CT)による診断が重要になることがあります。
歯科用CTは、顎の骨や歯の位置、神経や血管との距離を立体的に確認できる検査機器です。
特に下顎の親知らずは、下歯槽神経(かしそうしんけい)という感覚に関わる神経の近くに生えてくることがあります。
親知らずの歯根が下歯槽神経に近い場合、術後に唇の感覚が鈍ることが稀にあるため、あらかじめ位置関係をしっかりと把握しておくことが大切です。
3.治療計画の説明|抜歯の必要性やリスクを説明します
同じ「横向き(埋伏)」でも、骨の中にどれくらい埋まっているかで難易度は変わります。
埋伏の程度や神経との近さによって、抜歯に時間がかかる場合があります。
安心して治療を受けるために、気になることは遠慮なく質問しましょう。
「どのくらい腫れそうか」「いつごろ落ち着きそうか」「消毒や抜糸のための通院予定」など、生活の見通しも含めて確認しておくとよいでしょう。
4.抜歯|麻酔をしてから行います
抜歯中は麻酔が効いているため、痛みはほぼ抑えられます。
ただ、埋伏している場合には、歯ぐきを開いたり、歯を分割して取り出したりすることがありますので、治療時間などはお一人お一人によって異なります。
5.術後|痛み・腫れのピークについて
術後の腫れや痛みの目安としては、1~2日がピーク、1週間~10日程度でおさまることが多いとされています。
抜歯後の生活で気を付けることをご説明しますので、スムーズに回復するためにも、注意事項を守ってお過ごしください。
抜歯後に気をつけたいこと|回復を妨げないための注意点

抜歯後は、傷口が落ち着くまでの過ごし方も大切です。
抜歯後の過ごし方
一般的な注意点として、
・食事は麻酔が切れてから
・食事はやわらかいもの、刺激の少ないものを選ぶ
・激しい運動はやめておく
・長時間の入浴はやめる
・飲酒を控える
・強いうがいを避ける
などが挙げられます。
詳しくは、その場で説明がありますので、注意事項にしたがって生活するように心がけましょう。
治癒を邪魔しやすい行動を避ける、という感覚で捉えると続けやすいと思います。
ドライソケットに注意
また、抜歯後に起こり得るトラブルの一つとして、「ドライソケット」があります。
これは、抜歯後の穴が治癒する過程で大事な血のかたまり(血餅)が取れてしまい、骨が露出して痛む状態のことです。
「痛みが落ち着いてきたのに、数日後にズキズキしてきた」というときは、自己判断で我慢せず、歯医者へ連絡するようにしましょう。
有病者の方・難しい抜歯は歯科口腔外科での判断が大切です

親知らずの抜歯は、比較的よく行われる処置ですが、すべてが簡単に抜けるケースとは限りません。
特に、下顎の横向き(埋伏)で、神経に近い可能性がある場合などは、画像検査で位置関係を確認し、リスクを踏まえて計画を立てることが重要になります。
当院は「日本口腔インプラント学会 専門医」や「顎咬合学会 かみ合わせ認定医」などの専門的な資格をもつ院長が、親知らずの抜歯に関する豊かな治療経験にもとづいた治療を行う歯科医院です。
歯科用CTなどの先進的な設備をそろえ、歯科口腔外科の診療を行っています。
持病がある方、服薬中の方、過去に治療でつらい経験がある方や、「今すぐ抜くべきかわからない」「まずは話を聞いて状況を把握したい」という方は、そうした背景も含めてお話しいただければと思います。
状況を確認してから、一緒に治療方針を考えていくことが可能です。
親知らずに違和感や不安がある方は、そのままにせず、ぜひ一度ご相談ください。




