八王子駅の歯医者|いびきや無呼吸に注意!歯科でわかる睡眠時無呼吸症候群
皆さん、こんにちは。
八王子市寺町の歯医者【かんのデンタルオフィス】です。
「いびきが大きいといわれるようになった」
「夜は寝ているはずなのに、日中とても眠い」
「朝起きると頭が重かったり、すっきりしなかったりする」
このようなお悩みを抱えていませんか。
じつはその症状、睡眠時無呼吸症候群と関係している可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まったり浅くなったりする状態をくり返す病気で、ご本人に自覚がないまま進行しているケースも少なくありません。
歯科医院は、睡眠時無呼吸症候群を診断する場所ではありませんが、お口の中の状態から「気づくきっかけ」を得られることがあります。
今回は、いびきや無呼吸が起こる理由、セルフチェックのポイント、そして歯科と医科がどのように連携して睡眠時無呼吸症候群の診療に対応しているのかを、わかりやすくご紹介します。

菅野 岳志 院長
経歴岩手県立大船渡高等学校
日本大学松戸歯学部
日本大学松戸歯学部附属病院臨床研修医修了
日本大学大学院松戸歯学部歯学研究科組織学専攻修了
医院名:かんのデンタルオフィス
所在地: 〒192-0073 東京都八王子市寺町46 ラグゼナ八王子寺町 1F
睡眠時無呼吸症候群とは?~眠っている間に起こる呼吸のトラブル~

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、眠っている間に呼吸が止まる、または弱くなる状態が何度も起こる病気です。
特に多いのが「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれるタイプです。
これは、眠っている間に舌や喉の奥のやわらかい組織が下がり、空気の通り道が狭くなることで起こります。
その結果、睡眠中に身体が十分な酸素を取り込めなくなり、大きないびきや呼吸が止まる状態、睡眠が何度も分断される状態が生じます。
このような状態が続くと、日中の眠気や集中力の低下だけでなく、長期的には高血圧や心臓・血管の病気、糖代謝の異常などと関係することも指摘されています。
睡眠時無呼吸症候群は男性に多いけれど女性も注意が必要です

一般的には、睡眠時無呼吸症候群と診断される方は男性のほうが多いといわれています。
ただし、女性にも決して少なくありません。
ある大学の調査では、睡眠時無呼吸症候群を発症する男性は50歳代が最も多い一方で、女性では60歳代が多いことが報告されています。
さらに、女性では閉経前と閉経後を比べると、閉経後の方の割合がおよそ7割にのぼるとの報告もあり、ホルモンバランスの変化との関係が指摘されています。
「男性の病気」というイメージだけで判断してしまうと、女性の症状が見過ごされてしまうことがあります。
いびきや日中の強い眠気などがある場合は、男女にかかわらず注意が必要です。
参照:J-STAGE|耳鼻咽喉科臨床99巻2号「女性の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の臨床的検討」p135 >
睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に起こるため、ご自身では気づきにくいという特徴があります。
以下の項目に心当たりがないか、一度確認してみてください。
・いびきが大きい、または以前より大きくなった
・家族から「寝ているときに呼吸が止まっている」と言われたことがある
・夜中に息苦しさを感じて目が覚めることがある
・朝起きたときに頭が重い、頭痛がある
・寝たはずなのに疲れが取れない
・日中に強い眠気を感じる
・集中力が続かず、仕事や家事に影響が出ている
・運転中や会議中にうとうとしてしまうことがある
これらが複数当てはまる場合、睡眠中の呼吸がスムーズに行われていない可能性があります。
もちろん、セルフチェックだけで病気を判断することはできませんが、専門的な検査を考えるきっかけとなるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群の診断はどのように行われる?

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、診断は「いびき外来」を設けている医療機関や、呼吸器内科、耳鼻咽喉科などの医科で行われます。
診断の際には、睡眠中の呼吸状態を調べる検査が行われます。
医科で行われる主な検査
代表的な検査には、次のようなものがあります。
簡易睡眠検査
自宅で行える検査で、睡眠中の呼吸の状態や血中酸素濃度などを測定します。
まずはこの検査から実施されることが多く、睡眠時無呼吸症候群の可能性を確認します。
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
医療機関で一晩かけて行う詳しい検査で、呼吸、心拍、脳波などを総合的に記録します。
これにより、無呼吸や低呼吸がどの程度起こっているかが数値として評価されます。
検査結果は「無呼吸低呼吸指数(AHI)」という数値で表されます。
10秒以上呼吸が停止する無呼吸や、呼吸が浅くなる低呼吸の回数を1時間あたりに何回起こっているかで評価し、一般的には次のように分類されます。
・5回未満:正常
・5回以上15回未満:軽症
・15回以上30回未満:中等症
・30回以上:重症
自覚症状がそれほど強くなくても、検査では中等症以上と判定されるケースもあるため、「なんとなく気になる」と感じる段階で相談しておくことが大切です。
参照:J-STAGE|日本内科学会雑誌第104巻第3号「睡眠時無呼吸症候群~診断と治療~」p553 >
睡眠時無呼吸症候群が心配される理由

睡眠時無呼吸症候群は、単に「よく眠れない」「日中に眠い」という問題だけではありません。
寝ている間に何度も呼吸が止まることで酸素不足がくり返し起こり、心臓や血管、代謝など、全身にさまざまな影響が出ることが指摘されています。
具体的には、高血圧や糖代謝の異常(高血糖)、心臓への負担増加などとの関連が報告されており、状態が重くなると心血管系の病気のリスクが高まる可能性があります。
命に関わるリスクも上昇するとされており、早めに対応しておくことが重要です。
「いびきくらい」と思ってしまいがちですが、放っておいて自然によくなる病気ではないと考えられています。
参照:J-STAGE|睡眠時無呼吸症候群の診断と治療より >
歯科医院で「わかること」とは?

歯科医院では、睡眠時無呼吸症候群そのものの診断は行いませんが、日常の診療の中でお口の状態から気づけるヒントがあります。
たとえば、次のような所見がみられることがあります。
・歯ぎしりや食いしばりによる歯の強いすり減り
・頬の内側や舌にくっきり残る歯のあと
・顎が小さい、下顎が後ろに下がっている
・慢性的な口呼吸がみられる
こうした状態は、睡眠中の呼吸に負担がかかっている可能性を示すサインの一つと考えられています。
歯科医院では、これらの所見や患者さんからうかがった「いびきが大きい」「日中眠い」「朝すっきりしない」といったお話をふまえ、必要に応じて医科での検査をおすすめすることがあります。
歯科と医科が連携して行う睡眠時無呼吸症候群の診療

睡眠時無呼吸症候群は、歯科だけ、医科だけで完結する病気ではありません。
診断と治療を安全に進めるためには、医科と歯科がそれぞれの専門性を活かしながら連携することが重要です。
医科では、先ほどご紹介したような検査によって睡眠中の呼吸状態を評価し、睡眠時無呼吸症候群かどうか、軽症・中等症・重症のどの段階にあたるかを判断します。
そのうえで、生活習慣の見直し、陽圧呼吸療法(CPAP)、歯科で行うマウスピース治療などから、患者さんの状態に応じた治療方針が検討されます。
歯科で作る睡眠時無呼吸症候群のマウスピースとは

睡眠時無呼吸症候群のマウスピース(スリープスプリント)は、眠っている間に下顎を少し前に出した状態で保つ装置です。
これにより、舌や喉の奥が落ち込みにくくなり、空気の通り道が確保されやすくなるのです。
この治療は特に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断された方で、医師がマウスピース治療が適していると判断した場合に選択されます。
歯科では、次のような点を確認しながらマウスピースを製作します。
・歯や歯ぐきに大きな問題がないか
・顎の関節に過度な負担がかからないか
・かみ合わせに大きな影響が出ないか
患者さんのお口の状態に合わせて調整を行い、装着後も違和感や痛みが出ていないか、かみ合わせが変化していないかを確認しながら継続的に管理します。
マウスピース治療は、装着したら終わりではなく、定期的な調整と経過観察が大切な治療です。
また、顎や舌の大きさ、口腔内のスペースなどを総合的に確認し、睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられる場合には、連携する医療機関への受診をおすすめし、より詳しい検査へとつなげています。
※睡眠時無呼吸症候群のマウスピース(スリープスプリント)は、医科からの紹介状をお持ちいただくことで、保険診療での製作が可能です。紹介状がない場合は自由診療となります。
いびきや眠気をそのままにしないことが大切です

いびきや日中の強い眠気は、単なる疲れや年齢のせいと思われがちです。
しかし、その背景に睡眠時無呼吸症候群がかくれていることもあります。
寝ている間に何度も呼吸が止まったり浅くなったりすることで酸素不足がくり返し起こり、生活の質が下がるだけでなく、高血圧や高血糖、心臓への負担増加など、全身の健康に関わるリスクが高まる可能性も指摘されています。
「いびきが大きい」「息が止まっていると家族に言われたことがある」「昼間どうしても眠くなる」といったサインは、睡眠時無呼吸症候群の可能性を示していることがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、放っておいて自然によくなる病気ではないと考えられているため、気になる症状があれば、早めに専門の医療機関で相談しておくことが大切です。
そのうえで、必要に応じて歯科でのマウスピース治療など、医科と歯科が連携した対応につなげていくことが望ましいとされています。
八王子駅の歯医者「かんのデンタルオフィス」にご相談ください

八王子駅エリアの歯医者【かんのデンタルオフィス】では、お口の状態やかみ合わせをふまえた視点から、睡眠中の呼吸に関わるお悩みについても丁寧にお話をうかがっています。
診察の中で歯ぎしりや舌・頬の状態、顎の位置などを確認し、睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられる場合には、必要に応じて医科での検査をおすすめしながら、医療機関との連携も視野に入れて対応している歯医者です。
また、医科で睡眠時無呼吸症候群と診断され、マウスピース治療が適していると判断された場合には、患者さんお一人お一人のお口に合わせたオーダーメイドの装置の製作と、装着後の調整や経過観察も行っています。
「いびきが気になる」「日中の眠気がつらい」「家族に呼吸の異常を指摘された」といったお悩みがある方は、まずは一度ご相談ください。
歯科の立場からできることをご説明しながら、必要な場合には専門的な検査や治療につながるようサポートいたします。




